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【株式会社キャリーブルーム 】山根社長:当事者意識こそ最大の成長の糧である

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soma

物流CEOナカノヒト-soma-「私たちは物流業界業界の発展に寄与すべく、物流経営者・ドライバー向けに価値ある情報を発信します!」各種SNSのフォローもお願いします!

社長No.2 2020.8.20

・社名:株式会社キャリーブルーム
・代表者名:山根社長
・設立:2015年9月
・本社住所:神奈川県横浜市都筑区勝田南2-18-8中屋ビル203号

*2020.8.20時点です。詳細はページ下部にある企業ページをご確認下さい。

~山根社長 代表からのひとこと~

"常に目標をもって行動すること"

株式会社キャリーブルームの山根社長のキャリア

ーーーどのような経緯で会社の創業に至ったのか教えて頂けますでしょうか?

山根社長:創業前は、僕の地元の島根県で飲食業をやっていて、居酒屋の店長を経て独立をするために関東に出てきたという形ですね。特に独立するための資金も無かったので、とりあえず資金を溜める目的で運送業を始めましたのがきっかけです。そこで、初めて飲食業とは違う「多重下請問題」という収支形態に出会いました。その下請の沼にハマってしまい、どうしようかなと悩んでいる時に、所属していた企業の社長さんに独立を勧められましたのが創業する決めてにはなりましたね。当時は個人事業主として運送をやっていたものを、法人として開業しないかと提案され、法人を設立するに至りました。

ーーーどうして「法人」という形をとられたのですか?

山根社長:運送業界はいわゆる「マージンビジネス」的な部分があって、マネジメントする数、すなわち運送台数が多くなるほど収入が増えるので、個人単位で売り上げを上げるよりもスケールアップ出来るよねと言うことになりまして。そう言った背景から法人という形を取りました。

ーーーそれは、山根さん自身がオーナーとして設立することを勧められたのでしょうか。それとも、その勧められた方の下で開業していくと言う流れだったのでしょうか?

山根社長:ロイヤリティ的な部分のなど話がありまして、初めは、すすめて頂いた方の下で開業するつもりだったのですが、いくつか原因が重なり最終的には自分で顧客開拓をして開業すると言う形になりました。

ーーー当時、創業期はどのようにして顧客開拓をしていったのでしょうか?

山根社長:構図が見えてくるまでに時間がかかったのですが、簡単に言えば三角形になっていて、上の角が大手企業であり下の二つの角が下請け企業や個人事業主という構図です。その大手から下に向かって仕事が降りてくるのです。初めは、知り合いの同業者さんから仕事を貰うと言う形をとっていました。ただ、どうしてもその形態だとマージンの構図の末端で仕事を受け取ることになるので割りに合わないと言うことを経験し、そうしたことを踏まえ、徐々にマージンの構図の上の層で仕事を取っていくという風にしていきましたね。

ーーーマージンの層の末端から一次請けにステップアップしていく上で、どういったステップで案件を貰えるようになったのでしょうか?

山根社長:まずは、仕事を請けに行く会社の規模や資本等の情報をしっかりと把握して「会社を選ぶ」ということはしっかりと行うようにしました。

ーーーしっかりと相手の情報を得て、自ら良い提案をして行ったということですね。

山根社長:そうですね。私達は車の台数が少ないうちから大手の企業に飛び込んで、泥臭く仕事を獲得してくるように努めていました。

株式会社キャリーブルームについて

ーーーそれでは次に御社についてお伺いしたいと思います。今現在は軽貨物をメインに運送をされていると言うことですが、その他に2トンや4トンのトラックの運用については考えていらっしゃるのでしょうか?

山根社長:まだ、そこまでは考えてないですね。物流会社の方向性と言うのは各社長さん次第だと思いますが、スタンダードなのは一般貨物免許を取って大型トラック等で運送していくと言うものだと思います。ただ現段階では、私は大型の方に進出していくと言う意識はないですね。

ーーーなるほど。そういった「スタンダードから外れている」状況の中で、御社の強みはどういった部分なのでしょうか?

山根社長:ドライバーさん達を大切にしている点かなと思います。昔は、少しドライバーさんとロイヤルティーの面でトラブル等があったのですが、今はそういったことが極力起こらないように努めています。やはり会社の規模が小さいほど、ドライバーさんとの距離も近くなるので自然とコミュニケーションを取ることも増えてきます。こちらの感覚としては、「管理」と言うより「お世話」をしている感じです(笑)。

ーーー山根さんとドライバーさんのお互いの距離感が近いのですね(笑)。

山根社長:それも一部ありますね(笑)。

管理者が私一人ですので以前は全てのドライバーさんとまめにコミュニケーションをとれずにいました。しかしながら逆にドライバーさんとしてはあまりこちらから連絡を取らないとほっとかれていると言う感覚に陥ってしまうので、トラブルになってしまったケースがありました。今ではその反省も踏まえ、コミュニケーションは意識しています。他の企業でも小規模な会社ほどドライバーさんとの距離感を意識している気がします。

ーーーそういった「コミュニケーションを大切にする」と言う文化が御社にはあると言うことですね。また、御社には『(経営理念の写真)』3つの経営理念がありますが、この理念をつくるきっかけなどはあるのでしょうか?

山根社長:経営理念と言うのは、もう少し規模が大きくなってから設置するようなものだと思うのですが、私自身はこの理念を「目標」として捉え日々の業務で意識するようにしています。やはり小さな会社と言えど、複数の人間が集まって組織を作っているわけで。そういった中で何か一つでも行動指針みたいなのがあると、統率が取れるようになると思いますし、「会社のために」という意識が芽生えるのではないかと思っています。

ーーー行動指針を設けるというのは大切ですよね。その中でも、ドライバーさんを採用していく基準みたいなものはあるのでしょうか?

山根社長:僕の判断基準は、責任感があるかどうかです。自分が受け持った仕事をきっちりできるかというのは、特にこの物流業では重要だと考えています。サラリーマンの感覚に慣れて仕事をやるといつの間にか「これは自分の仕事じゃない」と、自分の立場を守る為に上手に責任回避をするようになると思うのです。最近はそういう体質の人が多く見受けられるので、当事者意識がある人をしっかりと採用していきたいという思いは強く持っています。

また、少し話がそれてしまいますが、今現在の社会では会社と従業員の関係が変わってきています。昭和の時代では、社員によるその企業への帰属意識が大きくあり「会社の為に」と働いていた人が多かったと思うのですが、今現在では良くも悪くも「個人」の時代です。それこそ会社の仕事だけでなく副業も推奨されているわけですし。そういう面でも、今現在では「責任感」というのが重要になってくるのではないでしょうか。

ーーーもともと違う業界から転職してきた、いわゆる未経験のドライバーさんというのも多いのでしょうか?

山根社長:そうですね、一般の企業の営業をやっていた方がドライバーに転身するというケースはいくつかあります。また、もちろんですがタクシードライバーや元々他の運送会社でドライバーをやっていた方がこちらに来るケースもあります。多種多様ですね。

私としては、実績や実力ではなくて先ほども言ったように「責任感」がある人を採用したいと思っていますので、経験者かそうでないかというのはあまり重要視していません。

ーーー責任感のある方に来ていただきたいということですね。では、他に御社が他社と差別化できる点というのはどのようなところにあるのでしょうか?

山根社長:業種体系的に、どこも似たり寄ったりなので差別化ポイントはあまりなのですが、ドライバーさんに対して個別に業務のアドバイスをするというのは割とやっているかなと思っています。

ーーーひとり一人のドライバーさんに個別にアドバイスするというのは御社の理念や文化に基づいているということですね。

山根社長:そうですね。人間的な部分を大切にしています。

ーーー若いドライバーさんも多いのでしょうか?

山根社長:そんなに多くないですが、一定数います。若い子には特に声をかけるようにはしていますね。仕事の部分のみならず、人間的そして人生的な部分も含めてお付き合いしているという形ですね。また、僕よりも年上の人も多いのですが、私の性格的に年齢関係なくモノを言ってしまいます。違うところは違うという風に(笑)。

ーーー人としても成長できる環境というのを構築しているのですね。

山根社長:そうですね。人間幾つになっても勉強だと思うので、個々のドライバーさんがどういう状況であれその環境を受け入れて知識やスキルアップを目指してくれるのであれば、技術や実績だけでなく人間的にも成長出来るのではないでしょうか。まだ規模は小さいですが僕自身も目標を持ってやっているので、そこで考え方が一致して切磋琢磨して行けたら良いなと思っています。

株式会社キャリーブルームの山根社長が思う今後の経営・物流業界について

ーーー今後の展望を教えてください!

山根社長:まだ我々が持っている訳ではないのですが、これから先はデジタル的なところが重要になってくると思うのでそちらで何か出来たら良いなと思っていますね。物流業界って依然としてアナログな部分が多いので、しっかり波に乗ってデジタルを推進して行けば結構なシェアを取れるのではないかと考えています。僕みたいな管理者側にはかなりのルーチンワークがありまして、例えば案件に対してドライバーさんを割り当てる作業などです。こういった作業は、AIを駆使してアルゴリズムで適応させてしまえば大幅に作業量を削減できます。そういったルーチンワークを効率化するソフトウェアの開発というのはやってみたいと思っています。

ーーーそれは今後、物流業界がITによって沙汰されるという危機感から思いついたことなのでしょうか?

山根社長:大前提として、当然ながらITによって物流自体が沙汰されるということは無いと思っています。それでも時代はIoTにシフトしていますので、必要な個所に必要なデジタル化を推進出来るように、昨今の世の中の流れに沿う意味でも積極的に取り組んで行ければと思っています。

ーーー経営において大変なことだったりとか失敗談があればぜひお伺いしたいです。

山根社長:失敗はつきものですよね。最初の仕事からきつい失敗をしたこともありましたし。こちらのドライバーさんへの教育不足で問題が起きてしまったことがありました。結構、自分のペースで仕事をしてしまう方がいて、そういった方とのコミュニケーション不足が原因で失敗したことがありました。

ーーー逆にやりがいを感じる時はどんな時なのでしょうか?

山根社長:ドライバーさんと信頼関係ができてるなと認識する時が一番やりがいを感じますね。

ーーー頻繁にドライバーさんと会われたりするのでしょうか?

山根社長:頻繁にトラブルが起きるので、その都度ドライバーさんと会うという形ですね(笑)。

ーーー少し話題が変わりますが、今後の物流業界をどのように見ているのでしょうか?

山根社長:先ほども少し言いましたが、自動化がかなり進んでいくのではないでしょうか。自動運転技術が今後いつ、どれくらいまで普及するかは分からないですが、少なくとも都市から都市、拠点から拠点の間の輸送はゆくゆくは完全自動になるのではないでしょうか。また、トラックへの積み込み作業もロボットによって最終的には自動化されると思います。その後のラストワンマイル個別配送においては、ある程度人間が担うと思うのですが、ドローン等の施策もありますので人間の担当する領域がどうなるのかは未知です。

ですので、ドライバーさんを取り巻く環境というのは確実に変化してくると思います。先ほども言いました、「サラリーマン体質」のドライバーさんというのは少し大変になってくるのではないでしょうか。自ら目標を持って、「自分の稼ぎは自分で作る」ということ念頭に置いて行動して行かなければならないと思います。

ーーーこれから同業種で挑戦しようとしている方へのアドバイスがあれば、どんな声をかけますか?

山根社長:そうですね。繰り返しになりますが当事者意識をもち、サラリーマンの延長ではなく、キャリア形成の延長という意識を持って挑戦すべきだと思います。

ーーーキャリア形成を考えていない人を結構見てきたのでしょうか?

山根社長:そうですね。たくさん見てきました。

サラリーマンの感覚で、働けば給料がもらえるという意識でやっている人が圧倒的に多いと思います。しかし、そこで思考を停止させてしまっては、先ほども言ったように自動化に沙汰されていってしまうと思います。

ーーーそれでは最後に一言お願い致します。

山根社長:繰り返しになりますが、これからの時代は常に目標を持って行動すること、そしてサラリーマン意識から脱して仕事をすることが何よりも大切になってくると思います。共に頑張っていきましょう。

株式会社キャリーブルーム 山根社長

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