社長NO.8

・社名JTSホールディングス株式会社
・代表名:八嶋社長
・設立:令和2年2月
・本社住所:神奈川県川崎市宮前区東有馬3-5-29
三和ビル3F
*2021.3.7時点です。詳細はページ下部にある企業ページをご確認下さい。
~八嶋社長 代表からのひとこと~
軽貨物を通して自分もお客さんも豊かになる
JTSホールディングス株式会社の八嶋社長のキャリア
―――運送業界に携わることになったきっかけを教えてください。
八嶋社長 : 本当に偶然ですね。計算して入ったわけではなくて。元々営業職をずっとやっていたんです。
成績つくってリセットされて成績を作って…の繰り返しにちょっと疲れてしまって。
まったく関係ないところでちょっと一回リフレッシュしようかなというところで入ったのがこの業界です。
入ってすぐにすごいおもしろいと思って。僕、この業界に入ってから3ヶ月目に独立をしたんですけど(笑)。
なんか馬があったのかもしれないですね。

―――ドライバー職で感じた魅力を教えてください。
八嶋社長 : 普通免許でこういった仕事でしっかり稼ぎがついてくるところですね。やっぱりどれだけ稼げる仕事でもその分、普通敷居って高いじゃないですか。門が狭かったりとか。
この参入のしやすさでこの稼ぎというのは、すごいと思っています。似た業界でいうと建設(業界)とかに比べて認知度が低くておもしろい業界だなっていうのは最初に思いました。
―――3ヶ月で独立とお聞きしましたが、一般貨物または軽貨物のどちらでスタートされたんですか?
八嶋社長 : 軽貨物で個人ドライバーとして入りました。たまたまちょっとうまくできたというのもあったんですけど。
入ってすぐ先輩のフォローとかができて「おもしろいなぁ」っていうぐらいの簡単な気持ちで最初は始めました。
僕は最初ドライバーとしてとにかく「1日1円でも多く稼ぎたい」っていうので入ってやっていました。2人分とかこなしてやっていたんですけど、やっぱり僕も24時間しかなくて。限界って決めちゃいけないんですけど1人で稼ぐ天井ってある程度の限界はあるなと思うようになりました。そんなときにやっぱり「仲間を集めないと」と思いましたね。
―――最初はどのような形で仲間集めをされていたのですか?
八嶋社長 : 最初は僕も走りつつ仲間を増やして毎日一緒に走ってっていう感じでやっていましたね。
JTSホールディングス株式会社について
―――創業時の辛かったエピソードなどありますか?
八嶋社長 : 「自分がやるより人にやらせる方が難しいな」と最初に思って。
やっぱりこっちが一生懸命に熱心に手をかけて教えた人がいきなり来なくなるとか(笑)そういうことがたくさんありました。失敗から学んだことの方が多いかもしれないです。

―――個人事業主から法人に切り替えたきっかけを教えてください。
八嶋社長 : 税金の関係とかで法人にするかをすごい悩んでいたんです。
結局(法人に)することとしないこと、どっちもメリット・デメリットあるんですけど最後しようと思ったきっかけは覚悟というか。
この仕事で「リスクを背負ってしっかり食っていくんだ」というところですかね。
その時に(車両)台数も結構多かったんです。
―――外から見ると急拡大しているように見えますが法人にした際、何台ほど保有していたのですか?
八嶋社長 : 法人にしたときでだいたい30台ちょっとぐらいです。
―――貴社の配送エリアについて教えてください
八嶋社長 : 基本的に東京都と神奈川県の全域をやっています。
―――軽貨物のリース業もやられているんですか?
八嶋社長 :正式にリース業をやっているというよりかはお仕事をやってもらうに付随して車もお貸ししている感じです。
―――現在は何台くらいあるんですか?
八嶋社長 :だいたい80台前後ぐらいですね。
―――創業からの期間について教えてください。
八嶋社長 :個人で1年やって、法人では昨年1年目がおわりました。
法人としては1年2ヶ月です。
―――経営で意識して取り組んでいることを教えてください。
八嶋社長 :1番はこれだけ軽貨物の会社さんが神奈川県だけでもたくさんあってそこの会社に入って何のメリットがあるのかっていう付加価値だと思うんです。
うちは最初、とにかく他社さんとかで立ち上げたばっかりでこれからっていうところを参考に見られるようなところが色々あって。
どこの会社さんもそうだと思うんですけど、最初立ち上げた時って企業としてお金がないじゃないですか。
そこでできるだけお金を残したい。だから最初に結構お金を会社に落ちるような方法でやったりとかして結局うまくいかなかったりしていました。
僕としては最初はとにかく薄利多売で、できるだけドライバーさんに還元をしていましたね。それはボランティア精神とかそんな綺麗事ではなくて、シンプルにまず他社さんと戦うための土台作りとして。
そこで小さな利益を取るのではなくて、利益は本当にできるだけ最小限にしていました。
だから僕、現場1年ぐらい上がらなかったんです。
やっぱり現場を上がらないってなるとその分人件費がかかるんですけど、そこで差別化できたのかなぁと思っています。

―――目先の利益を取るのではなくてしっかり土台をつくりにいったんですね。
八嶋社長 :結局数でカバーできるようになってきたっていう感じですね。
―――今は会社のバランスを整えているのでしょうか?それともどんどん規模拡大を考えているのですか?
八嶋社長 :まだまだいきたいなぁと思っています。
全然目標には達していないので。
―――御社の強みや特徴について教えてください。
八嶋社長 :ドライバーでいうと年代は10代から65歳までいます。
60歳の方と20歳の子を同じ運動量で同じことをやってくださいっていうのはなかなか難しいので、丁寧さを求められる仕事なのか、早さを求められる仕事なのかによってドライバーさんを分けたりしています。
1番意識していることは「人材派遣会社じゃなくて配送業者だ」っていうのを自負しています。
人材派遣会社がどうこうではないんですけど。正直、他の軽貨物の会社さんとかそういう所いっぱいあるんですよ。
本当に人をただ投げておしまいなのか、それとも人を入れてしっかり回して配送をコンプリートして完結なのかっていう差別化をしています。
そこがわかっていない業者さんっていっぱいいるんですよ。
「とりあえず車と人いるんで」「来なかったですか、すいません」とか。
そこをしっかり会社として責任を持てるかどうかいうところは常に思っています。
―――教育体制の仕組みはどのような感じでしょうか?
八嶋社長 :ドライバーとは別に社員と管理者、リーダードライバーと分けています。
教育も配送完結も全部うちの管轄でやるものと思っているので。ただ、免許と車がある人を送り込む業者ではないんですね。
―――管理者をつけてしっかり教育していくような感じなのですね。
八嶋社長 :そうです。役割分担です。
―――現在80台保有しているとお聞きしましたが、今後何台ぐらいまで伸ばしていきたいとお考えですか?
八嶋社長 :台数をただただ伸ばしていきたいというよりかは、仕事の質を上げていきたいと考えています。
台数ではないんですけど今年の目標としては、年商4億円ていうところを目指してやっています。
とにかくただ人を集めろというよりかは、色々な仕事だったりとか色々な異業でやっていけたらと思います。

―――御社のPRしていきたいところを教えてください。
八嶋社長 :社内環境はわりと良いかなと思っています。
僕自身も若いので、どうしてもドライバーも年上の人とかってたくさんいるんですね。
そういったときの接し方というか、僕ドライバーさんにも敬語使うんですよ。
やっぱり仕事をしてもらう側とする側はどっちもリスペクトを持っていないと良い仕事はできないのかなと。
うちが「やらせてやっている」か、もしくはドライバーさんが「やってやっている」どっちか思っているとやっぱり仕事って良いものにならないので。
お互いにやってもらっているっていう意識は持っていただけている方が多いんじゃないかなと思います。
―――ドライバーさんとの接し方で大切にしてることなどありますか?
八嶋社長 :ちょっと専門的な話になっちゃうんですけど。この業界の定番のやり方として売り上げから何%とかって、ロイヤリティ制度が主流なんですよ。
相場でいうと10%から15%ぐらいっていうのが多いです。
うちはそもそもロイヤリティ方式ではなくて、1%も取っていないんですよ。
ボランティア団体じゃないのでシステム料として月に¥7,000だけはもらっているんです。パーセンテージ方式を採用していないのは何でかっていうと、僕が元々ドライバーとしてやってきた身なので気持ちがすごく分かるんです。
頑張れば頑張る分、取られる分も多くなるって本当にドライバーさんも嫌なんですよ。
僕それがいやで、それはもう絶対採用しないっていうのは最初から今も続けているんです。
―――システム料¥7,000というのは1日当たりの金額ですか?
八嶋社長 :いや、月額です。
―――月額¥7,000のシステム料にプラスでリース料のような感じですか?
八嶋社長 :車代は別です。(自分で)持っている人もいるんですけど。
―――月額¥7,000ってかなりドライバーさんに優しい金額ですよね?
八嶋社長 :結局、どこでどう(手数料を)抜けるかを考える前に、会社としてどうしたら支出を減らせるかということなんです。
うちは事務員だったりとか、車をまず借りていないんですよ。他社さんから借りるってなるとそこで結構お金がかかっちゃうので。
うちはもう全部買うようにしてます。
あとできるだけ管理者で事務作業を分担してやったりとか。
削れるところはまだまだあると思うんですけど、ベクトルをこっち側に向けるという意識はしていますね。
JTSホールディングス株式会社の八嶋社長が思う今後の経営・物流業界について
―――御社のビジョンについて教えてください。
八嶋社長 :まず神奈川県で1番になることを目指しています。
あと、これから軽貨物に出会った人は全員幸せになれたらいいなと思っていますね。
お客様はもちろんそうなんですけど、僕自身がそうだったので。
本当にマンネリした営業マンからたまたま軽貨物に出会って、この仕事で僕人生が変わったんですよ。
―――そういった人を1人でも増やしていくっていうことですね。
八嶋社長 :そうです。
やっぱりお客さんが幸せになるためには働いている側も幸せじゃないとダメなので。
―――軽貨物業界は今後どうなっていくとお考えですか?
八嶋社長 :この業界って良くも悪くも参入がしやすいんです。
いまの特徴としては気軽に参入する業者さんが増えすぎた。
それこそ全然違う業種をやっていて売上補填のためだけに始めましたっていうそういう業者さんが全部一概に良くないとはいえないですけど、どうしても軽く考えている業者さんってたくさんいるんですよ。
難しいのって一荷主さんが業者2社いましたってなったときに、名刺だけじゃわからないんです。本当に真剣に軽貨物を入りから出までしっかり考えている業者さんと、本当に片手間でお小遣いを稼ごうとしている業者さんってわからなくって。
そういったときにやっぱりこれから差別化みたいな、ふるいにどんどんかけられてくるとは思っているんです。名刺だけじゃわからないから実際にお仕事をしたりとか、長年の経験とかで良い業者さん、悪い業者さんを見極められていく時代になっていくんじゃないかなとは思います。
―――品質や経験などで評価されてくる時代になると。
八嶋社長 :そうです。
―――一般貨物は今後どうなっていくとお考えですか?
八嶋社長 :一般貨物は正直うちはやっていないのであまり詳しいことは言えないんですけど。いまはもう配れるのは当たり前の時代なので。
「配れた上であとは何ができるの?」というところだと思います。
―――この業界で独立を考えている方々に向けてメッセージをお願いします。
八嶋社長 :僕もやってわかったんですけど、自分でやるより人にやってもらう方が難しいんですよ。
ドライバーとしての考え方とは別に会社としての考え方を持たないといけない。
ドライバーの時の考えってとにかく「今日、より効率よく今日いくら稼げるか?」っていう1日の闘いなんですけど、会社としてやるんだったら今日損をして、明日得をとらなきゃいけないときとかもどうしてもあります。
視野を広く持つこと。
ドライバーで稼ぐ方法と法人として売り上げを上げる方法ってただの大小の大きさじゃなくて、そもそもの種類の違いなんです。
そういったところをぜひ色々失敗したり成功したりして積み重ねていけたら良いんじゃないかなと思っています。
―――軽貨物の魅力を教えてください。
八嶋社長 :僕はこの業界の良いところと悪いところどっちも一緒だと思うんです。
やっぱり「来るもの拒まず」じゃないですかこの業界って。
そこは良いところでもあり悪いところでもあると思うんですよ。
学歴だったりとかキャリアを気にせず逆転する可能性もある。
逆に簡単な軽い気持ちで入って来れちゃうのもある。
そことどう向き合うかだと思うんです。
―――20代の若手経営者さんやドライバーさんと一緒に業界を盛り上げていきたいというのはありますか?
八嶋社長 :20代の経営者って意外と多いんですよ軽貨物って。
どうやったらドライバーが増えるのか、どうやったら売り上げ増えるのかって僕も聞かれてて結構うんざりしているんです(笑)
答えは一つ。
「死ぬ気でやりましたか?」なんですよ。
僕、最初の始めた1年はプライベートなんて30分もなかったし、自慢とかじゃなくて現実僕は目標があってそれを達成するために自然とそれをやるしかないと思ってやっていたんです。
自分で現場に出て稼がないと自分の食事もあるので。
朝現場に行って、昼面接して、夜配送して、そのあと営業行ったりとか。
そういうスケジュールで僕1年本当に友達と飲むなんて1回もなかったし、それこそ奥さんにも何かをしてとかもなく謝りながらやっていました。
―――奥さんの協力もありながら今の形になっていったんですね。
八嶋社長 :協力というか、「この1年はごめん」と、本当に時間が取れないと伝えて。
それが1番正しいかどうかはわからないんですけど僕は飲んでいる時間、遊んでいる時間、寝る時間、働く時間っていうその割合を変えたんじゃなくて、1年すべて仕事にしたんですよ。
その覚悟でやって「まだできない、どうやってやるの?」って言うんだったら僕はいくらでもアドバイスできるんです。(その前に)まずそれやったか?って思うんですよ。
死ぬ気になってできないんだったらアドバイスできるところあったらする。
まずそこからじゃない?っていうのがやっぱり思いますね。
―――最後に読者の方へメッセージをお願いします。
八嶋社長 :(この業界は)必要なのは運転免許だけ。
ロイヤリティが発生しないと言うことはドライバーさんにとっても嬉しいことですし、やりがいもあると思います。
軽貨物を通して自分もお客さんも豊かになっていくことができるので、ぜひ一緒にこの業界を盛り上げていきましょう。

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