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【株式会社オピニオン】多田会長:人として大切なことを育む

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物流CEOインタビュー[No.001]

株式会社オピニオン 多田会長

      ~太田会長からのひとこと~

「成長できる環境を」

今回の物流CEOインタビューは「株式会社オピニオン」の多田会長です。株式会社オピニオンは東京都町田市小山町179 山口ビル 2Fに本社を置く物流企業です。多田社長の経営思想を物流CEOナカノヒトが紐解きました。それでは、インタビューを見ていきましょう。

株式会社オピニオンの多田会長のキャリア

ーーー多田さんの経歴のについて教えて頂けますでしょうか?

多田会長:大手運送会社にて25年間勤務していましたが、体調を崩してしまい退職を決意しました。約1年間療養し体調を戻した後、ある別の運送会社のオーナーにお声が掛かり、立ち上げから関わりました。今となってはその会社は、約400台以上のトラック(軽貨物含む)を管理する規模の会社になっています。その後、やはり持病に負担がかかって来たので退職をし、最終的には自分で運送会社を立ち上げたというのが私の経歴になりますね。

 

ーーー軽貨物の会社では取締役として入っていたのでしょうか?

多田会長:そうですね。最初は顧問で参加し、その後専務取締役として参画、最終的には会長職で退任したという形です。

 

ーーーその後、御社を創業することになる訳ですが、その一番の要因はやはり体調の面なのでしょうか?

多田会長:そうですね。やはり人の体調というのは本人しか分からない事もあり、第三者が把握しきることというのは中々難しいですよね。そういう中で、従業員として働くのは少し大変ですし、いつ働けなくなるか分からないという不安があったので、自分で会社を立ち上げました。その方が自分のペースで仕事もでるので。幸い、二人の息子が私の会社を手伝ってくれているので、本当にいいタイミングで会社設立ができたかなと思います。

 

ーーー後々は息子さん達に引き継いでいきたいとお考えですか?

多田会長:そうですね。最終的には引き継いで、私自身は隠居に入りたいです(笑)

ーーー軽貨物の会社やご自身の会社の立ち上げを経験されているということですが、かなりスムーズな立ち上げを行うことができたのでしょうか?

多田会長:スムーズと言えるか分かりませんが、軽貨物の会社に関しては人との繋がりで、始まってきましたし、私自身ずっと野球をやっていまして、その野球関係者の繋がりでその軽貨物の会社のオーナーと知り合いました。その方は、実はかなり若い方だったのですが、8年前くらいから「この先、物流業界は伸びる」ということを確信していて会社立ち上げの準備をしていました。ただ、そのオーナーは物流業界における経験や知識がなかったようなので、私に声がかかり、顧問としてその会社に参加したという経緯です。ただ顧問と言っても、最初は小さい会社なのでお客さんとのやりとりは前職での経験がある私がやることになってしまう訳です。そういった背景もあり、最終的に取締役で入ってくださいということになりました。結果的に、8年間で年商約20億円くらいの会社になるまでに成長しました。

 

ーーー急激に会社を成長させていったのですね。

多田会長:そうですね。そしてまたその頃に、ストレス等が原因で体調が悪くなった時にオーナーの方から「一度現場を退いた方がいいのではないでしょうか」という言葉をかけてもらいまして、会長職につけてもらいました。ただ私自身の性分が、自分で仕事をやらないと気が済まない性分だったので、その会長職というのがどうも居心地が悪く感じてしまって。結果、退任させてもらいました。そして、その後自分で立ち上げた訳です。そうすれば自分の目の届く範囲でなんでもできる訳ですから(笑)

株式会社オピニオンについて

 

ーーー次に、御社のことをお伺いしたいと思います。簡単に事業のご説明を頂けますでしょうか?

多田会長:ホームページにも記載されていますが、軽貨物・第一種貨物利用運送事業、そして倉庫業も含めた物流業全般の事業を展開しています。ただ、大きく事業を拡大していくのではなく地域密着型で、お客様からの相談を受けながらやっていくという物流会社です。後は、ホームページの作成や申請の代行等のサポート業もやっています。

 

ーーー地域密着型の企業へはどのような経緯でなっていったのですか?

多田会長:企業というは当然、売上と利益がないと成り立たない訳です。ただ、手を広げたところで会社の人数が人数なので、自分たちの地域よりも遠いところにいく必要はないでしょうと考えました。物流会社さんはどんな地域にもありますからね。ですから、まずは地域密着でしっかりやっていきましょうという風にしました。

 

ーーー御社の強みを教えてください。

多田会長:強みとしては、この業界としては比較的若いドライバーが多いことです。特に20代の人が多いのでそこは強みなのではないでしょうか。若い人がいれば、将来的にも会社が育っていきますからね。後は、私の経歴において物流業界に関して知らないことはないのでどんな相談でも受けれますし、当然その私の経歴の中での人脈もあるので、たくさん協力者がいます。そう言った部分では手広くできるかなと思います。

 

ーーー採用に関しては若いドライバーさんが多いという事で、やはり若年層のドライバーさんを積極的に採用していきたいと思っているのでしょうか?

多田会長:実は、特別そこにターゲットを絞って採用している訳ではないんですよね。ただなぜか若い人が集まるのです。口コミ等影響なのだと思います。若いからといって、誰でも採用する訳ではないですけどね(笑)。もちろん、年配の方でもしっかりやっている方はたくさんいますし、そういった方々もしっかり採用したいと思っています。また、採用に関しては仕事がなくなった方もしっかりと採用して、その地域や社会に貢献できるようにやっていきたいと考えています。

 

ーーー特に、今の状況では仕事がなくなった方も多いですもんね。

多田会長:多いですよね。異業種から来られる方も多いので、そこを丁寧に教えてあげる事で仕事を続けられるのではないかと考えています。

 

ーーードライバーさんの教育において気をつけている事などはあるのでしょうか?

基本的な教育を大事にしています。礼儀・挨拶に始まって電話の対応のしかた、約束を守る等々、本当に基本的な事です。人として大切な部分を育てていく。ご存じのように、この仕事というのは難しい仕事はそんなになく、反復作業なのです。ただ、基本的なことができていないと例え仕事が簡単であっても工夫をしないので育たない。逆に言えば、基本的なことをできる人が効率よく仕事をして、しっかりと成長していきますね。

 

ーーー特に物流業におけるお客様対応は、重要ですもんね。

そうですね。私からすると電話にでないとかはもうNGです(笑)

株式会社オピニオンの多田会長が思う今後の経営・物流業界について

ーーーでは、今後の御社の展望や目指すべき姿というのを教えていただけますでしょうか。

そうですね。最初は軽貨物から初めて今現在までやっていますが、最終的には荷物の大きさに関係なく、川上から川下までの全ての物流業をやりたいと考えています。倉庫業も含めて、大袈裟に言えばアマゾンさんみたいな感じになりたいですね。まぁ、あそこまでは無理ですけど、アマゾンさんの地域密着型というか、ミニチュア版というか。何かあったらうちに来てもらえるというのを目指しています。

 

ーーー今までの経営や仕事に関して、大変だった経験や印象に残っている出来事などはありますか?

「自分の意見が最終決裁者に伝わらない」という経験です。最初に勤めていた大手物流会社にしてもそうですし、その次に勤めた会社もそうですし。最終決裁者に伝わったとしても「俺は気に入らない」等々、どうしてもなってしまうんです。大手物流会社の時なんて特にそうで、ある程度の地位にいっても結局最終決裁者ではないので、意見が通らないことがありましたね。それで、蓋を開けてみると「あれをやっておけば良かったじゃないか」となるんです。その部分はジレンマだったのですが、今私自身がオーナーになってその部分はようやく解決しました。

 

ーーー過去の会社に勤めている時は、自分の意見はオーナーに伝えるようにはしていたのですか?

そうですね。言う様にはしていましたが、組織が大きくなればなるほど最終決裁者に伝わり辛くなります。伝わったとしても意見を拒否されるとそこで終わってしまうんですよね。そこが難しかったですね。

 

ーーーその後、ご自身で会社を設立されてやりがいを感じることはありますでしょうか?

多田社長:まだ、会社を初めて間もないので「良かった」と感じることはないですね。むしろ苦労の方が全然多いです。唯一良かったのは、自分の思いが実行できると言う内面的な部分でしょうか。まだ、会社を初めて間もないので「良かった」と感じることはないですね。むしろ苦労の方が全然多いです。唯一良かったのは、自分の思いが実行できると言う内面的な部分でしょうか。

 

ーーー昨今は自動運転が物流業界に及ぼす影響と言うのがよく議論されていますが、その中で今後の物流業界についてどうお考えですか?

多田社長:配送の部分で言ったら自動化にはならないと思っています。なぜなら、不特定多数のお客さんがこのサービスを利用する訳で、その中で自動化のサービスを押し付けるのは厳しいと思うからです。中には自動化ではなく人間にやってほしいと思うお客さんもいる訳ですから。

 

ーーー今後の物流業界の市場の伸び方や衰退についてはどうお考えですか?

多田社長:トラック輸送に関しては、今後どんどん減っていくと思います。今現在は新型コロナウイルスが流行っていたり、災害が多かったりと言う状況が続いています。この様な状況下では「在庫を持つことはリスク」と言う考えが主流となり、トラックで運ぶほどの量の荷物の受注が減ると思います。だから、逆にECビジネスが伸びていくでしょうね。「そこにあるものを直接ください」と言った具合で。

 

ーーーそれに付随して軽貨物業界も伸びていくと。

多田会長:そうですね。ただ、そうなると求められていくのは「質」です。軽貨物の配送業は誰でもできる訳で。その中で差別化を図るとなると、ドライバーさんの品質で差別化するしかありません。よって、教育がしっかりとできない企業は淘汰されていくのではないしょうか。

 

ーーー最終的には人間的な部分が重要になる訳ですね。では次に、将来物流業で会社を設立したいと思っている方に対してアドバイスをかけるとしたら、どんなことが挙げられるでしょうか?

多田会長:アドバイスになるかどうかは分かりませんが、昨今で物流業界の自動化が謳われていますけど、仕事って「人」に付いていくんですよ。そこの会社の〇〇さんだからお願いしていると言うのが多いんです。なので、素人さんが会社設立すること自体は簡単なのですが、恐らく仕事をなかなか獲れないのではないでしょうか。今現在では、スマホで簡単に配送を注文できるサービスがでていますが、いずれは萎んでいくのではないかと見ています。色々と問題が起きてしまっているみたいですし。どこの誰だか分からない人に注文すると言うのは中々怖いことです。ですので、これから設立する人は「信頼」というのをテーマに考えていかなければならないと思います。

 

ーーーまずは物流業界で知識や信頼を築いてから会社設立をすると言うのが得策ということですね。

多田会長:そう思います。素人さんがいきなりやるというのはやめた方がいい気がします。始めた最初、一時的には伸びると思いますが、その後「信頼」という要因により萎んでいくと思います。

 

ーーーそれでは最後に一言お願い致します。

多田会長:私の会社では「成長できる環境」を重視したいと考えています。人が成長していくことのできる環境というのを考えてお付き合いしていきたいなと思います。当然、私も然りですが、人間は常に進化していかなければならないと思っています。そしてその成長した結果、信頼が得られる訳です。また、お客様に関しては、町田・多摩・神奈川県の中央エリアの方で何か相談がある方は、なんでも相談に乗りますので遠慮なくご連絡ください。

 

物流CEOナカノヒトより 「多田会長、インタビューのご協力ありがとうございました。」

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<会社概要>
  • 会社名 :株式会社オピニオン
  • 代表者 :多田会長
  • 本社住所:東京都町田市小山町179 山口ビル 2F

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