こんな悩みはありませんか?
- 物流業界の人手不足の原因ってなに?
- 人手不足を解決したい!
- 物流企業各社ではどのような取り組みが行われているの?
物流企業の経営者の方。人手不足でお悩みの方が多いのではないでしょうか?
今回は、物流業界の問題である「人手不足」を取り上げていこうと思います。
この記事を読むと・・・
この記事でわかること
- 物流業界の人手不足の原因が分かります!
- 人手不足の解消方法を知ることが出来ます
- 物流各社での取り組みについて知ることが出来ます
まずは、物流業界で人手不足になってしまっている現状についてお伝えしていきます。
それでは見ていきましょう。
トラック運転手の人手不足の原因は!?
最近、メディアを通して物流業界の人手不足についての話題をよく耳にするのではないでしょうか?
国土交通省の調査では、トラック運転手が不足していると感じている企業が年々増加しており、2017年度の調査では、63%もの物流企業が「不足」or「やや不足」と回答していました。
ではなぜ、こんなにも物流業界が人手不足と言われ続けているのでしょうか?
人手不足の原因として、以下の3つが考えられます。
- 若い人材と女性の比率が低い
- 長時間労働
- 良いイメージが少ない
それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。
若い人材と女性の比率が低い
物流業界の人手不足の原因として、若い人材と女性の就業比率が低いという点があげられます。
まず、若い人材が少ない点について説明します。物流業界で働く人達の約44.8%は、40~54歳という構成で占めています。その一方で29歳以下の若年層の割合は、10%以下となっている現状です。
全産業では29歳以下の若年層が、16.1%となっています。比較すると物流業界の若年層の割合がかなり少ない事が分かります。
次に物流業界の女性進出状況について以下の表にまとめました。
〈物流業界と他産業での女性の進出状況〉
物流業界 | 2.4% |
建設業 | 15.3% |
全産業 | 43.8% |
全産業では、就業者の4割以上が女性となっているのに対し、物流業界では、わずか2.4%という結果です。
今後、人材を確保して行くには、女性の就業率も上げていく必要があります。そのためには、産休・育休を取得しやすいようにすることや女性が働きやすいように職場環境を改善するなどのことを進めていく必要があります。
職場環境を整えるということは、女性の就業率を上げるためだけでなく、若い人材の確保や物流業界での働きやすい環境にも繋がっていくでしょう。
長時間労働
物流業界のトラック運転手は、1運行での平均拘束時間が13時間27分ということが国土交通省の調査で判明しました。
長時間労働の原因としては、「荷役」「荷待ち」の時間が多いことが上げられます。荷待ち時間の削減、荷役作業の効率化などの改善に取り組んでいくことが必要です。
国土交通省では、以下の労働時間の改善基準告示がされました。
拘束時間 | ・1日 原則13時間以内 最大16時間以内(15時間超えは1週間2回以内) ・1か月 293時間以内 ※荷待ち時間や荷役作業の時間も拘束時間に含まれる |
休息期間 | 継続8時間以上 |
運転時間 | ・2日平均で、1日あたり9時間以内 ・2週間平均で、1週間あたり44時間以内 |
連続運転時間 | ・4時間を超えないこと 30分以上の休憩等の確保(1回10分以上で分割可) |
引用元:国土交通省
また、平成29年7月1日から荷主都合の30分以上の荷待ちは、常務記録の記載対象となります。
今後は、長時間労働のイメージを労働環境の改善により、払拭していく事が人材獲得へと繋がるでしょう。
良いイメージが少ない
トラック運転手の世間イメージは、未だにネガティブなイメージがつきまとっています。
国土交通省の調査によると、プラスイメージとしては、「人の役に立つ」「社会全体への影響力」「社会貢献・環境への取り組み」などが上位に上がっていました。
その一方、マイナスイメージとしては「休日・休暇・労働時間」「女性の活躍」が上位という結果でした。
この結果を見ると、社会では重要度の高い業界であるのにもかかわらず労働環境のマイナスイメージが多い事から、働きやすい環境作りの改善が必要です。
物流業界の人手不足の解決策3つ!
物流業界の人手不足について、お伝えしてきました。ここでは、物流業界での人手不足の解決策をお伝えしていきます。
物流業界で人手不足を解決策として、以下の3つをあげます!
- 若年層や女性の人材獲得
- 採用代行サービスを使う
- 良いイメージを世間にPRする
人手不足の原因を改善することが人材獲得に繋がっていきます。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
若年層や女性の人材獲得
若年層や女性の人材獲得のためには、以下のような改善が必要になります。
- 職場や労働環境の見直し
- 休日の取りやすさ
- 体力的な負担の軽減
- 長時間労働の改善 など・・・
物流業界に対するマイナスイメージを1つずつ改善していく事が人材の確保や社員の定着へと繋がります。
採用代行サービスを使う
トラック運転手の人材獲得にお悩みの経営者の方には、採用支援サービスである「トラウケ」の活用をおすすめします。
トラウケとは、求人広告運用の運用や事務関連の業務などを代行するサービスです。
企業に変わって求人の改善点をあげ、人材獲得までの支援をうける事が出来ます。
自社だけで、人材獲得に限界がでてきたときは、人材獲得のために採用支援サービスを利用してみるのも1つの解決策になります!
良いイメージを世間にPRする
世間的な物流業界に対するイメージとしては、3K(きつい、汚い、危険)や長時間労働、休暇が少ないなどのイメージが根強い傾向にあります。
そのため、物流業界のポジティブなイメージや魅力を新聞や雑誌、YouTube、SNSなどを使って発信していく必要があります。
ポジティブなイメージを発信することによって、物流業界の魅力について知ってもらうことに繋がります。そして、業界全体の10%以下である29歳以下の若年層や女性の人材獲得に繋げていきましょう。
物流企業各社ではどんな取り組みが行われている?
物流業界の人手不足の解決策についてお伝えしてきました。では、実際の物流企業各社の取り組みについて見ていきましょう。
ヤマト運輸
ヤマト運輸では、人手不足の対策として以下のような取り組みが行われています。
- 25mダブル連結トラックを使用し、一度の配送量を増やす
- 午後からの配送を主に行う「アンカーキャスト制度」
- 再配達を減らすためにお客様のニーズに合わせた環境作り
最近は、共働きの家庭や夜の配送需要が高いところに目をつけ、午後の配送を増やしたり、お客様のニーズに合わせた配送にすることによって、再配達を減らす企業努力が行われていました。
労働環境だけでなく限られた人材の中で効率良く配送していく事が重要ですね。
佐川急便
佐川急便では、人材不足の解決策として以下の取り組みが行われています。
- 通常業務を8時間→10時間とし、週休3日にする制度の導入
- 副業も可能
- 荷役作業をAIが行っている
週休が3日になっても1日の業務時間を10時間とすることによって、週40時間の基準となり、副業も可能とすることにより、労働者に自由が生まれます。
物流業界の人手不足を解決する【まとめ】
ここまで、物流業界の人手不足の原因や解決策についてお伝えしてきました。それでは、1つずつおさらいしていきましょう。
物流業界の人手不足の原因は、以下のものがあげられます。
- 若い人材と女性の比率が低い
- 長時間労働
- 良いイメージが少ない
人手不足の解決策は、下記の3つ!!
- 若年層や女性の人材獲得
- 採用代行サービスを利用する
- 良いイメージを世間にPRする
物流業界では、人手不足が深刻となってきているが、反対に物流のニーズは高まってきています。企業ごとに様々な努力が行われていますがより一層の改革が必要なのかもしれません。
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