こんな悩みはありませんか?
- モーダルシフトの意味が分かります!
- 物流業界で行われている環境に対する取り組みについて知ることができます!
「モーダルシフト」という言葉を聞いた事が無い方も多いのではないでしょうか。
結論を言うと、モーダルシフトとは、物流業界での地球温暖化対策の1つです。
そのため、国土交通省では、モーダルシフト促進に向け、港湾の整備や海上運輸活性化のための規則の見直しなどの活動が行われています。
この記事でわかること
- モーダルシフトの意味が分かります!
- 物流業界の環境への取り組みを知ることが出来ます!
それでは、モーダルシフトについて詳しく見ていきましょう。
モーダルシフトって何?
モーダルシフトとは、トラックなどの自動車で行われている貨物輸送を環境負荷の小さい鉄道や船の利用へと転換し、地球温暖化対策を行うという政府が出した政策のことです。
政策の背景には・・・
-
-
- トラックへの過度の依存
- 交通渋滞の発生
- 環境問題の深刻化
などを軽減させるという目的があります。
-
では、トラックで行われている貨物輸送と船舶や鉄道での輸送には、どのくらいの二酸化炭素が排出されるのでしょうか。
貨物輸送を行う乗り物ごとの二酸化炭素の排出量を以下の表にまとめました。
輸送量あたりの二酸化炭素の排出量(g-CO₂/トンキロ)
自家用貨物車 | 1166 |
営業用貨物車 | 225 |
船舶 | 41 |
鉄道 | 18 |
この表から貨物車と比べて、船舶と鉄道を利用し輸送を行った場合は、二酸化炭素の排出量が船舶利用では82%、鉄道利用では92%の削減に繋がってきます。
また、モーダルシフトによって、船舶や鉄道での輸送が積極的に行われるようになれば、一度に運べる荷物量が増るだけでなく、道路と違い渋滞がないため、到着時間を過度に意識する必要がなくなります。
さらには、物流業界のドライバー不足の問題の解決にも繋がってくると予想できます。
モーダルシフトのメリット
モーダルシフトのメリットとして一番考えられるのは、環境負荷の削減です!
しかし、それ以外にも多くのメリットをもたらします。
モーダルシフトのメリットは、以下のものがあげられます。
-
-
- CO₂の排出量の削減
- 一度の輸送量を増やせる
- 輸送に必要な人数を減らせる
- 長距離輸送の際のコスト削減ができる
- 渋滞の緩和
-
このように沢山のメリットがあります。
モーダルシフトが実現されれば、地球温暖化対策だけでなく、輸送にかかるコストの削減や輸送に必要なドライバーの人数も少なくできるため、ドライバー不足の緩和などに繋がってきます。
モーダルシフトの課題
モーダルシフトのメリットについて、伝えてきましたが実現するには、以下のような課題があります。
-
-
- 鉄道コンテナ輸送力
- 内航コンテナ船
- RORO船
- 中・長距離フェリーの雑貨輸送力
-
メリットが多いモーダルシフトですが政策が進まない理由は、国土交通省で行われている政策ですが制約要因が多いという現状があります。そのため、実現化は、まだまだ難しいと考えられます。
また、モーダルシフトの実現には500km以上の輸送距離がないと厳しいという考えがありましたが近年は、300km~400kmといった短距離での実践例も増えてきています。
船舶や港湾の整備、海上運輸活性化のための規則の見直しが進めばモーダルシフトの実現も現実的になってくるでしょう。
まとめ
この記事では、モーダルシフトの説明やメリット、今後の課題についてご紹介してきました。
モーダルシフトのメリットは・・・
・CO₂の排出量の削減
・一度の輸送量を増やせる
・輸送に必要な人数を減らせる
・長距離輸送の際のコストが削減できる
・渋滞の緩和など・・・
物流業界の需要は、高まっていますが日本は貨物輸送に頼り過ぎてしまっているという面から環境に負担をかけてしまっていたり、ドライバーの不足などの問題が起きているという現状です。
今後は、環境対策や物流業界の問題解決のためにも「モーダルシフト」の実現の為の整備や雇用環境を改善を進めていく必要があります。
\ 【限定3社】物流企業のPRをお手伝い!「経営者インタビュー」を無料で実施中! /