新型コロナウイルスが物流業界に与えた影響とは?【わかりやすく解説します】

コロナウイルスが広がっているけど物流業界は大丈夫?
コロナウイルスで物流業界はどう変わる?

こんな質問にお答えします。

2020年春から、現在もなお世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスによって世界の在り方は大きく変わってきています。

物流業界も全く例外でなく、他の業種と同様に大きな影響を受けています。

今回は、新型コロナウイルスが物流業界に与えた影響と物流業界の今後について解説します。

是非これを読んで、物流業界の現状、未来について考える機会となると幸いです。

影響1:海外からの輸入量の減少

まずはこちらのグラフをご覧ください。

資料出所 財務省「貿易統計」
注 2020年9月の輸入額、および10月は速報。

こちらのグラフからもわかるように、2017年から2020年の初めまで比較的安定していた輸入量が、新型コロナウイルスの影響で春ごろには急落しています。2020年4月の輸入額は前年同月比7.2%減6兆1327億円となりました。

特に3月4月には、日用品や資材などを頼っている中国の工場が次々と生産中止に追い込まれた影響で輸入量がかなり減少しました。

こういった海外からの輸入量の減少は、海外からの貨物を日本国内に輸送する事業の多くに大きな影響を与えました。

影響2:顧客の営業自粛

2020年4月7日から5月25日まで、日本政府が緊急事態宣言を行い、不要不急の外出自粛を求めました。これにより飲食店など非常に多くの店舗が休業を余儀なくされました。

休業するということは、そのお店に関わる全ての動きがストップすることを意味します。

つまり、お店に食材などの商品を輸送していた物流事業がなくなってしまったということです。

これにより、多くの物流関係企業が売上減少の影響を受けました。

影響3:食品などの買い占め騒動

影響2で、飲食店などのお店に輸送する物流は止まった、と述べましたが、これは全く逆の話です。

人々は、外出自粛要請により、飲食店で飲食をするのをやめ、自宅で食事をとるようになりました。

この人々の行動変容で起きること、それは、スーパーマーケットなどの食料雑貨店などの売上の向上です。

緊急事態宣言が行われる前後、SNSなどで広まったデマにより食料買い占め騒動が起こり、全国の食料雑貨店の在庫が一気に減少しました。

これにより、食料雑貨店への食料を扱う物流量は拡大し、物流業界に需要を生み出しました。

影響4:医療品、日用品などの需要拡大

新型コロナウイルスの感染拡大により、人々は感染症に対する意識が高まりました。その結果、日本中の日用品店でマスクやアルコール消毒などの商品が姿を消しました。

元々、これらの多くを中国からの輸入に頼っていたこともあり、深刻な在庫不足となり、異業種の国内企業もこれらの商品の販売に乗り出しました。

この時、また新たに物流業界に多くの需要が生み出されました。

他に、コロナウイルス入院者の増加による医療器具の不足などで多くの輸送が行われました。

影響5:インターネット通販の規模拡大

近年、破竹の勢いで市場が拡大しているインターネット通販ですが、今回のコロナ禍でその規模はさらに大きくなったと言えます。

ヴァリューズが2020年4月30日から5月7日に行ったアンケート「新型コロナウイルスの影響拡大後にインターネットで購入・契約したもの」によると、日用品が11.6%、食べ物の出前や宅配・持ち帰りが8.3%、食材(米・野菜・肉など)が6.3%であり、今まで比較的インターネット通販では購入されてなかったものの購入が増えており、このコロナ禍により変容していると考えられます。

今まで、インターネット通販を使用してこなかった高年齢層が今回のコロナ禍で初めて使用したケースが多く、あるアンケートによると、そういった初めてインターネット通販を使った人の多くが今後も継続して使用すると答えたそうです。

今後もインターネット通販は拡大していくと思われます。

物流業界の課題

上記した通り、新型コロナウイルスによって物流業界は多くの影響を受けました。それによって新たな課題がうまれました。

コロナ禍以前からの物流業界の課題についてはこちらでまとめているのでご覧ください。

https://butsuryu-ceo.com/buturyu-kadai?preview_id=2850&preview_nonce=a9be20d346&preview=true&_thumbnail_id=2870

・荷動きの変化

今回のコロナウイルスによって物流現場における荷動きが変化しています。上記したように食料雑貨店への配送や、宅配業は需要が拡大しました。生産量や輸入量が減少したことで機械など工業部品の中距離輸送の需要は縮小しています。

上の記事を読んでいただければわかると思いますが、元々物流業界には深刻な労働力不足問題があります。

需要が拡大した物流会社は今まで以上に深刻な労働力不足へと、需要が縮小した物流会社は売上減少による経営難へと向かい、物流業界でアンバランスな状況が生まれています。物流業界内で企業同士の連携などによるの人員整理が必要とされています。

・困難なコロナ対策

全世界規模でテレワークが推奨され、人が密集することを避ける取り組みが多くの業種で行われていますが、物流業界におけるモノ(商品)の入出庫・保管・輸配送などの業務についてはテレワークが困難な業務と言えます。

できる限り少ない人手で運営できる体制を整えるため、ロボットなどを用いた自動化を早急に行う必要があると思われます。

まとめ

コロナウイルスが物流業界に与えた影響は・・・

1.海外からの輸入量の減少
2.顧客の営業自粛
3.食品などの買い占め騒動
4.医療品、日用品などの需要拡大
5.インターネット通販の規模拡大

です。

影響には良い影響と悪い影響と様々ですが、今まで通りにはいかないことが多く、物流業界にも多くの変化が求められます。

今後、WITH / AFTER コロナの中で、荷動きの変化に対応し、コロナウイルス対策を行っていく必要があります。

今後も困難な状況が続く物流業界ですが、日本経済において必要不可欠である物流業界。形は変われど物流がなくなることはありません。今後の物流業界の成長に期待です。

この記事をご覧の皆さん、是非一度物流業界の未来について考えてみてください。

物流業界の今後についての記事もありますのでぜひこちらもご覧ください。

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