物流CEOインタビュー[No.002]
「適材適所でドライバーが活躍できる会社を」
今回の物流CEOインタビューは「株式会社駒屋サプライ」の駒屋社長です。株式会社駒屋サプライは平成31年3月に設立され、東京都大田区大森北1-33-4湯建大森北2ビル8Fに本社を置く物流企業です。駒屋社長の経営思想を物流CEOナカノヒトが紐解きました。それでは、インタビューを見ていきましょう。
- 本記事の内容はインタビュー時点での情報です。
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株式会社駒屋サプライの駒屋社長のキャリア
ーーー御社を創業するまでにどのような経歴を歩んできたのでしょうか?
駒屋社長:20歳過ぎから佐川急便さんの方に10年間勤めていまして、その後、個人事業主として軽貨物のドライバーをやっておりました。その後一般貨物の会社に勤めて、2トンと4トンのドライバーとして主に集配を経験し、創業に至るという感じです。
ーーー駒屋さん自身は長年ドライバーとして働いていた中で、最終的に会社を創業するに至ったということですが、何かきっかけなどあったのでしょうか?
駒屋社長:一緒に創業して頑張ろうという仲間ができたこと、そしてその中で、仲間のために頑張ろうという意志から会社を創業するに至りました。ですので、ずっと一緒にやってきた仲間と一緒に創業したという形です。
ーーーその『仲間』の皆さんとはどこで知り合ったのでしょうか?
駒屋社長:前職の会社で現場が同じだった同僚たちです。「これから、色々と違うことに挑戦しよう」という気持ちから、前の会社のお客さんを引き継ぐことはせず、新しく開拓していきました。
ーーー駒屋さんは物流業界に長く勤めていたということで、創業当時も同業の人との繋がりは元からあったのでしょうか?
駒屋社長:応援してくださった企業様が何社かありました。創業当時は私も資金が無かったものですから、その企業様方には色々な面からサポートしてもらいましたね。
株式会社駒屋サプライについて
ーーー御社についてお聞きしたいと思います。主にどの車種を扱っているのでしょうか?
駒屋社長:2トン車と1トン車のハイエースを扱っています。今は宅配の需要が伸びてきているので、そちらに注力したいなと考えています。
ーーードライバーさんは基本、正社員として雇用するという形ですか?
駒屋社長:そうですね。今現在は全ての従業員が正社員として働いています。
ーーー今では、特に軽貨物の個人事業主が増えている印象がある中で、あえて正社員で雇用する理由というのはあるのでしょうか?
駒屋社長:ルールが定められておりまして、特に運輸支局からは「社員として正規雇用をしてください」という指示が出されていますので、それに従っているという形です。
ーーー全員で何名のドライバーさんがいらっしゃるのでしょうか?
駒屋社長:全員で5人のドライバーがいます。
ーーー御社は少数精鋭のチームという印象がありますが、その中で御社の強みはどういった部分になってくるのでしょうか?
駒屋社長:うち(駒屋サプライ)の売りは、ドライバーひとり一人の質です。仕事の品質は本当に自信があります。ドライバーとのコミュニケーションも積極的にするよう心掛けており、この前もみんなでご飯にいきました。また、5人で集まってミーティングをやったり等のことはしています。ひとり一人にあった仕事を私がコーディネイトするというのが、我が社の特徴です。
ーーードライバーさんとのコミュニケーションはとても大切ですよね。本当にチーム一丸となってやっていこうという雰囲気の会社なのですね。
そうですね。また、この会社のもう一つの売りは、休みを取りやすくしているという部分です。ドライバーさんが休みをとった場合、その分を私が代走する形を取っています。
ーーーこの業界は休みが取りづらいことが多いですもんね。
駒屋社長:その通りです。その側面で融通が効くような取り組みをしており、年に10日は有給休暇を消化できるように努めています。業界でも話題になっている部分ですし。ドライバーを大切にしたいという気持ちは常にありますね。
ーーー年齢層としてはどのような層のドライバーさんがいるのでしょうか?
駒屋社長:27歳から49歳くらいまで幅広く在籍しています。
ーーー採用において大切にしている基準などはありますか?
駒屋社長:基本的には人間性ですね。あとは、経験に関係なく良い人にはぜひ来ていただきたいと思っています。今では若い人のドライバー離れが起きていますので、若い人にもぜひ来て頂きたいなと思っていますね。今現在は27歳のドライバーが2人いて、一生懸命やってくれています。
ーーーこの様な会社にしたいというビジョンはあるのでしょうか?
駒屋社長:まだ夢の様な話ですが、最終的には倉庫・事務所・駐車場が一緒になっているところを持ちたいなと思っています。お風呂とかも作ったりしたいですね。東京でそれを叶えるのは、中々大変だとは思いますけど、ぜひ実現してみたいですね。
ーーー御社は東京都・大田区をメインに活動されていますが、大田区である理由は何かあるのでしょうか?
駒屋社長:大田区にお客様が多いという点が一つと、ずっと取引させていただいている銀行も大田区にあり、お付き合いが長い土地なので、この場所を選んでいます。
ーーー経営をしていく上で大変だったことは何かあったのでしょうか?
駒屋社長:現在のコロナ禍で、4トンの仕事の話もあったのですが無くなってしまいまして、仕事を限定せずに幅広くやっていかないと厳しいなと強く感じています。個宅向けの配送や一般貨物など、色々やっていくことが生き残っていくポイントになると思っていますね。逆に最近あった嬉しいことでいうと5人目の社員の仕事が決まっていなかったのですが、その社員の仕事が決まりました。とてもうれしかったですね。
ーーーお仕事を獲ってくる時はどの様な基準で決めているのでしょうか?
駒屋社長:ドライバーとしっかり話し合って決めています。私自身は、ドライバー一人ひとりの特徴を活かして仕事を決めたいと思っていますので。得意・不得意を上手く当てはめて仕事を決めるようにしています。
ーーー仕事ありきでドライバーを採用することが多い中で、ドライバーさんに合わせて仕事を獲ってくるというのは珍しいですよね。
駒屋社長:そうですね。せっかく来ていただいたドライバーさんが辞めてしまうという事態が一番悲しいですからね。ですのでドライバーさんのことを考えて仕事を獲りたいということは常に考えています。
株式会社駒屋サプライの駒屋社長が思う今後の物流業界について
ーーー続いて業界全体のことについてお話をお伺いしたいのですが、今の物流業界についてどう思われますか?
駒屋社長:私自身、『日本物流研究会』という協会に参加しているのですが、先日の交流会によりますと今現在新型コロナウイルスの影響を受けているところがたくさんあるようです。出席者の中では「医療業界と同じように、日本の物流を支えていきましょう」という共通認識を確認してきました。
ーーー今後のテクノロジーの発展によって、一般貨物に関してはどうなっていくとお考えですか?
駒屋社長:長距離の輸送については、自動運転になる可能性は高いと考えています。また、過疎地域なんかもヤマトさんやトヨタさんが協同して新しいテクノロジーの利用を模索しており、自動化がされていくと思います。ただ、日本の道路の法律上、ドローンで配達する等は中々難しいと思いますね。
ーーー具体的に何年後に自動化が当たり前になってくるとお考えでしょうか?
駒屋社長:15年後くらいは面白くなっているのではないでしょうか。自動化できるところはロボットが、人間がやる部分は人間がという役割分担になってくるでしょうね。特に、倉庫は全てロボットに置き換わるのではないでしょうか。
ーーー今後の業界としては、伸びるとお考えでしょうか?
駒屋社長:そうですね。ECなどの影響もあり伸びると思います。また、コロナが収束し、輸出入が正常になれば、業界も元に戻ってくると思います。
ーーーこれから物流業を創業するに当たって、「これは最初にしておいた方がいい」というアドバイスは何かありますでしょうか?
駒屋社長:私の経験上、東京でやるのでしたら、まず車庫が必要になってくると思います。車庫を確保するのが一番時間がかかりますので、最初に取り掛かるのが得策だと考えていますね。他のことは後からでも間に合います。また、去年の11月から、一般貨物法改正によって運転資金でのハードルがかなり上がってしまったので、その資金面の準備も必要になってくると思います。この二つをクリアすれば、順調にいくと思いますね。
ーーー最後に一言お願い致します。
駒屋社長:一般貨物のハードルが年々上がっておりまして、法令試験などもありますし、少し大変になってくるとは思います。また、運行管理や整備なども大変ですが、頑張っていきましょう。
物流CEOナカノヒトより 「駒屋社長、インタビューのご協力ありがとうございました。」
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します!
- 会社名 :株式会社駒屋サプライ
- 代表者 :駒屋社長
- 設立 :平成31年3月
- 本社住所:東京都大田区大森北1-33-4湯建大森北2ビル8F
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